专利摘要:
ここで提示している教示は、受信した複合信号に含まれる個々の注目信号の処理を、例えば、線形等化のために、共用の相関推定値か非共用の相関推定値のいずれかに基づいて、各注目信号に対する合成重みと信号品質推定値との内のいずれかを計算することにより改善する。非限定的な利点として、共用の相関推定値を使用することは、全ての注目信号に対して非共用の相関推定値を計算するために必要であろう処理負荷に比べて、計算負荷を低減する。更なる非限定的な利点として、共用の相関推定値と非共用の相関推定値を条件付きで使用することは、1つ以上の注目信号の信号特性が、例えば、1つ以上の高速の注目信号に対して、そのような使用を保証する場合、非共用の相関推定値の使用を提供するものである。
公开号:JP2011512069A
申请号:JP2010543080
申请日:2008-12-17
公开日:2011-04-14
发明作者:グレゴリー;イー. ボトムリー,;イ−ピン;エリック ワン,
申请人:テレフオンアクチーボラゲット エル エム エリクソン(パブル);
IPC主号:H04B1-707
专利说明:

[0001] 本発明は広く、通信基地局での信号処理に関し、特に、基地局でのユーザ信号の別々の線形等化に関する。]
背景技術

[0002] ある種類の無線通信ネットワークにおいて、所与のネットワーク基地局での受信信号は、基地局によりサポートされる複数の移動局(“ユーザ”)からの注目信号を含む受信複合信号を有する。一例として、符号分割多元接続(CDMA)ネットワークにおける多くのユーザは、サポートする基地局にアップリンクで同時に送信する場合がある。基地局は、これらの注目信号のすべてを共に複合したものとして、いくつもの干渉信号と一緒に受信し、例えば、複合信号を各ユーザの固有のアップリンク・スクランブリング符号と相関を取ることにより、それぞれ個々の注目信号を復元する。同じように、ダウンリンクで、移動局は複数の基地局から同時に送信された信号を受信する。]
[0003] 確かに、そのような処理の共通の態様は、各ユーザの注目信号のマルチパスのバージョン形式を得るために、受信した複合信号と異なる符号(遅延)オフセットでの各ユーザの(または基地局の)スクランブリング符号との相関である。周知のように、これらのマルチパス形式は、信号対雑音比(SNR)改善を得るために合成される。基本的な合成システムでは、例えば周知の“Rake”受信機アーキテクチャでは、各注目信号は、信号の(一次)マルチパス伝搬遅延に対応する遅延オフセットに位置する複数のRake“フィンガ”により逆拡散される。合成回路はそれから、各遅延パスに対して推定される複素チャネル係数から決定される合成重みを用いて、フィンガ出力信号を合成する。]
[0004] 上記方法におけるRake処理により、AWGN状態で、即ち、注目信号に影響する有色干渉がない場合、各注目信号に対するSNRを改善する。スペクトル的にバイアスの掛かった干渉が現われるところでは、この干渉は既存の無線通信ネットワークおよび発展途上の無線通信ネットワークにおける共通の現象であって、より精緻な合成重みが合成信号の“白色化”を提供するのに必要である。この目的を達成するために、線形等化受信機、例えば“汎用Rake”(G−Rake)受信機やチップ等化器(CE)受信機は、有色干渉の効果を考慮する合成重みを用いる。しかしながら、これらのより精緻な合成重みの計算はささいなものではなく、通常、各注目信号に対する相関推定値の生成に起因する潜在的に煩わしい計算を伴う。これらの相関推定値は、合成重みを白色化する計算に対する根拠を提供する。]
[0005] より詳しくは、CDMA基地局で受信した複合信号は、基地局自身のサービス領域(セル/セクタ)内のユーザからの多くの所望信号と、他のセル内のユーザからの多くの干渉信号で構成される。他セルの干渉は、高速で、高電力の信号を含む場合があり、例えば、セル間でユーザの送信スケジューリング調整がないことから生じる場合がある。そのような高電力の干渉信号があると、注目信号にかなりの性能劣化をもたらすことが多いであろう。従って、システムの容量および安定性を改善するためには、そのような高電力の他セル干渉信号を抑制することが望ましい。]
[0006] 上述のように、線形等化受信機構造は優勢な有色干渉を抑制するのに有効である。複数の受信アンテナが利用できる場合、多元的な優勢な干渉信号は抑制できる。周知のように、G−Rake受信機やCE受信機の合成重みは、最小平均自乗誤差(MMSE)定式化または最大尤度(ML)定式化に基づいて導出できる。また、信号品質が推定できる。]
[0007] MMSE定式化に従えば、合成重みは、
wMMSE=Rd-1h 式(1)
である。ここで、Rdは受信信号標本相関またはパイロット/データ・シンボル逆拡散値相関の行列であり、hは正味のチャネル応答である。信号品質は、
SINR=wMMSEHh/(1−wMMSEHh)
=hHRd-1h/(1−hHRd-1)
のように推定できる。]
[0008] ML定式化は、
wML=Ru-1h 式(2)
として与えられる合成重みを有し、ここで、Ruは信号劣化要因の(impairment)共分散行列である。信号品質は、
SINR=wMLHh=hHRu-1h
のように推定できる。]
[0009] G−Rake受信機構造に対して、RdおよびRuの行列要素はG−Rake“フィンガ”遅延間の差の関数である。同等なこととして、CE受信機構造に対しては、これらの行列の要素は等化フィルタタップ遅延間の差の関数である。その要素はまた、サンプリング位相の関数であっても良い。一般に、遅延差は受信アンテナおよびサンプリング位相に関連する。従って、同じ遅延差を論じる場合、同じサンプリング位相のことも同様に示唆する。]
[0010] より効率的なG−Rake受信機処理が複数の注目ユーザが同じフィンガ遅延差を共用する場合があるという理解に基づいて提案されてきた。これらの教示は、基地局での複合の受信(アップリンク)信号の処理を提案しており、複合の受信信号は潜在的に、基地局によりサポートされている複数のユーザからの多くの注目信号を含む。特に、提案された処理では一連の遅延差に対する受信信号標本相関を計算する。G−Rakeに対して、一連の遅延差には受信した複合信号に含まれる注目信号に対する固有の相対遅延差を含む。このような方法で、受信信号標本相関は同じ相対フィンガ遅延差を有するユーザにより共用できる。同じ共用する方法がCE受信機の実現に適用され、この場合、2人以上のユーザが同じ等化フィルタタップ遅延差を共用しても良い。]
[0011] 2人以上のユーザのアップリンク注目信号で用いるために共用の相関を得るための別の提案のアプローチは、ユーザに対する多くの未使用符号が通常、アップリンクにあるという事実に依存している。換言すれば、CDMAアップリンクでは、各ユーザのアップリンク送信は異なるスクランブリング符号によりカバーされる。このことは、基幹となる拡散符号集合がユーザ間で区別され、大抵の個々のユーザはその集合内で利用可能な拡散符号の全集合を使い尽くしてしまいそうにはないということを意味している。従って、任意の所与のユーザに対して、信号劣化要因の相関を推定するのに利用可能な1つ以上の未使用アップリンク符号がある。]
[0012] 特に、信号劣化要因の共分散行列は、所与のユーザの未使用符号を用いて直接推定でき、この行列はそれから、複数のユーザ間で共用するために推定データ共分散行列を生成するのに使用できる。1つのアプローチではその推定値を
R^d=R^u,UOI+h^UOIh^HUOI 式(3)
のように形成し、ここで、h^UOIとR^u,UOIとはそれぞれ、第1の注目ユーザ(UOI)に対する未使用符号を用いて推定した、推定正味応答および推定された信号劣化要因の共分散行列である。データ共分散行列R^dは、他ユーザに対する注目信号を処理するために基地局の受信機同士で共用される。]
発明が解決しようとする課題

[0013] しかしながら、共用相関の使用は効率の良い処理を提供するが、そのアプローチはあるユーザから受信されるアップリンク信号を処理するのに容認できる性能を提供しない場合がある。より広く言えば、注目信号が比較的高電力信号である場合、例えば、注目信号が複合の受信信号内の優勢な構成要素である場合、共用相関を用いると、容認できる性能を提供しない場合がある。そのような場合、受信信号標本相関は、
R^d=R^u+hhH 式(4)
の形であり、ここで、hhHは、R^dの有意部である。(“H”はエルミート行列を示す)推定正味応答h^を用いて、Rake合成に用いる合成重みは、
w^MMSE=R^d-1h^ 式(5)
となる。]
[0014] なお、式(5)における合成重みは、R^dに盛り込まれた真の正味応答および推定された正味応答h^の両方に基づいて決められる。この状況は、hhHが受信信号標本共分散に影響を及ぼし、正味応答推定値に雑音がある場合に、重大となる不一致問題を引き起こす。]
[0015] 例えば、図1は、高速/高電力信号である所与の注目信号に対して、仮説に基づいた実際のG−Rake受信機対理想的な受信機に対してシミュレーションで得た性能を説明するグラフである。実際の受信機に対して種々の量の標本平均に対する性能が、理想的な受信機の性能と比較して示されており、ここで理想的な受信機は所与の注目信号に対する理想的なMMSE合成重みを保持する。受信信号標本相関を得るのにどれだけ多くの平均化が使用されても、共用の相関推定値が注目信号に対して用いられる場合、未加工のビット誤り率(BER)は理想的な受信機とは著しく隔たりがあることが分かる。] 図1
課題を解決するための手段

[0016] ここで提示している教示は、受信した複合信号に含まれる個々の注目信号の処理を、例えば、線形等化に対して、共用の相関推定値か非共用の相関推定値かのいずれかに基づいて、各注目信号に対する合成重みと信号品質推定値との内の少なくともいずれかを計算することにより改善する。非限定的な利点として、共用の相関推定値を用いることは、すべての注目信号に対して非共用の相関推定値を計算するのに必要であろう処理に比べて、計算負荷を低減する。非限定的なさらなる利点として、共用の相関推定値と非共用の相関推定値を条件付きで用いることは、1つ以上の注目信号の信号特性がそのような使用法を、例えば、1つ以上の高速の注目信号に対して保証する場合に、非共用の相関推定値の使用を提供する。]
[0017] この教示は、例えば、無線通信ネットワーク基地局に受信機システムを適切に構成することにより、方法および装置として実施可能である。そのような実施例では、受信した複合信号は、複数の個々の送信機、−例えば個々の信号を受信機に送信する複数の遠隔無線送信機−からの注目信号の集合を様々な干渉信号と一緒に有する。非限定的な例として、それから、受信機システムは符号分割多元接続(CDMA)受信機システムを有する場合があり、そのCDMA受信機システムは、CDMA基地局または端末デバイス内で実施され、そして複合の受信信号に集合的に受信される個々の注目信号を一緒に処理するように構成される。受信機システムは、ハードウェアで、ソフトウェアで、またはその任意の組み合わせで実施可能であり、ここで説明した(複数の)方法に従って数値処理および論理処理を実行するように構成されるいくつかの専用マイクロプロセッサまたは汎用マイクロプロセッサを含む場合がある。]
[0018] 少なくとも1つの実施例では、無線通信ネットワーク基地局または端末で用いる受信機システムは、1つ以上の処理回路を備える。(複数の)処理回路は、注目信号を第1のグループと第2のグループにグループ分けすることにより、受信した複合信号に含まれる注目信号を処理するための合成重みを決定するように構成される。その処理回路は、第1のグループ内の各注目信号に対する合成重みを非共用の相関推定値の関数として計算するように、そして第2のグループ内の各注目信号に対する合成重みを共用の相関推定値の関数として計算するように構成される。少なくとも1つのそのような実施例では、受信機システムは、各注目信号に対して計算された合成重みに従って第1のグループと第2のグループ内の各注目信号のマルチパス要素を合成するように構成される1つ以上の線形等化器を含む。]
[0019] 1つ以上の他の実施例では、受信した複合信号に含まれる注目信号を処理するための合成重みを決定する方法は、注目信号を第1のグループと第2のグループにグループ分けする工程を備える。その方法はさらに、第1のグループ内の各注目信号に対する合成重みを非共用の相関推定値の関数として計算する工程と、第2のグループ内の各注目信号に対する合成重みを共用の相関推定値の関数として計算する工程とを含む。]
[0020] この方法の少なくとも1つの実施例はまた、各注目信号に対して計算された合成重みに従って、線形等化受信機システムで第1のグループと第2のグループ内の各注目信号のマルチパス構成要素を合成する工程を含む。非限定的な例として、線形等化受信機システムは、汎用Rake(G−Rake)受信機システム、または、同等に、チップ等化器システムを備える。G−Rakeの実施形では、各注目信号に対する合成重みは、種々のRakeフィンガ遅延で生成される注目信号の逆拡散値を重み付けする。同様に、チップ等化器の実施形では、各注目信号に対する合成重みは、種々の遅延フィルタタップ出力で取られる受信複合信号標本を重み付けするのに用いられる。]
[0021] 別の実施例では、受信した複合信号に含まれる注目信号を処理する方法は、各注目信号を論理的に第1のグループ或は第2のグループに入れる工程を備える。この方法はさらに、第1のグループ内の各注目信号に対して、信号固有の相関推定値を決定する工程と、信号固有の相関推定値から注目信号を処理するための合成重みを計算する工程とを含む。この方法はさらに、第2のグループ内の各注目信号に対して、共用の相関推定値のプールから選択された相関推定値を抽出することにより、注目信号を処理するための合成重みを計算する工程を含む。]
[0022] 少なくとも1つのそのような実施例では、信号固有の相関推定値を決定する工程は、第1のグループ内の各注目信号に対して、注目信号に対する1つ以上の未使用のチャネライゼーション符号から得られる逆拡散値から信号劣化要因の相関推定値を計算する工程を有する。さらに、少なくとも1つの実施例は、受信した複合信号のデータ標本間の相関を決定する工程に基づいて、第2のグループ内の注目信号の処理遅延差に対応する共用の相関推定値のプールを保持する工程を含む。かかる処理を用いて、共用の相関推定値のプールから選択された相関推定値を抽出する工程は、第2のグループ内の注目信号に対して、注目信号に特に対応するそれらの相関推定値を抽出する工程を備える。例えば、信号の第2のグループに対して保持されている相関推定値の共用のプールから、第2のグループ内の所与の注目信号に特に対応する相関推定値を抽出する工程は、所与の注目信号に関連する処理遅延差に関連するそれらの相関推定値を選択する工程を有する。]
[0023] 勿論、本発明は上記の特徴や利点に限定されるものではない。確かに、当業者であれば以下の詳細な説明を読み、そして添付図面を考察するとさらなる特徴や利点を理解するであろう。]
図面の簡単な説明

[0024] 高速/高電力信号である所与の注目信号に対して、仮説的なRake受信機対理想的な受信機に対してシミュレーションで得た従来の性能を説明するグラフである。
ここで教示した1つ以上の実施例に従う、CDMAに基づくネットワークである場合がある無線通信ネットワークの簡略的なブロック図である。
基地局で用いる受信機システムの1つの実施例に従った機能的処理要素のブロック図であり、その受信機システムは基地局で受信した複数の注目信号を処理するために、共用の相関推定値と非共用の相関推定値を選択的に用いるように構成される。
注目信号を処理するために共用の相関推定値と非共用の相関推定値を用いる方法を実施する処理論理の1つの実施例の論理フローチャートである。
データ速度および/または受信信号電力の閾値のグラフであり、データ速度および/または受信信号電力の閾値は、注目信号が共用の相関推定値または非共用の相関推定値を用いて処理されるかどうかを決定する個々の注目信号を評価する1つ以上の実施例のために用いられる。
機能処理要素の1つの実施例のブロック図であり、機能処理要素は1つ以上の注目信号を処理するのに共用の相関推定値または非共用の相関推定値が用いられるかどうかを決定するためにリソース利用可能性に関する考察を提供する。

汎用Rake(G−Rake)受信機アーキテクチャとチップ等化器(CE)受信機アーキテクチャの実施例に対応する機能処理要素のブロック図である。
相関推定のサポートとしてパス遅延とチャネル推定値を決定するための機能処理要素の1つの実施例のブロック図である。
所定の一連の処理遅延オフセットを備えている遅延処理グリッドの1つの実施例のグラフであり、処理遅延オフセットはG−RakeフィンガとCEフィルタタップとの内の少なくともいずれかを1つ以上の実施例に配置するために用いられる。
所定の処理グリッドにより定義された遅延差に対応する算出済みの相関推定値を記憶するために基地局に実装されるメモリ回路または他の記憶デバイスの1つの実施例のブロック図である。
ここで提案した教示に従って構成されたG−Rake受信機の1つの実施例のビット誤り率(BER)性能を理想的なG−Rake受信機と比べて比較するグラフである。
共用の相関推定値を用いる低速の注目信号に対する処理のために、ここで提案した実施例に従って構成された実際のG−Rake受信機のBER性能を理想的なG−Rake受信機の性能と比べて比較するグラフである。
非共用の相関推定値を用いる低速の注目信号に対する処理のために、ここで提案した実施例に従って構成された実際のG−Rake受信機のBER性能を理想的なG−Rake受信機の性能と比べて比較するグラフである。
共用の相関推定値か非共用の相関推定値のいずれかを用いて、受信注目信号の処理方法を実装する処理論理の1つの実施例についての論理フローチャートである。
基地局受信機システムのG−Rake実施例のための機能処理要素のブロック図である。
合成重みに基づいた信号処理を、それらの合成重みを算出するために共用の相関推定値と非共用の相関推定値の選択的使用に基づいて実装する処理論理の1つのG−Rake実施形に対する論理フローチャートである。]
実施例

[0025] 図2は無線通信ネットワーク10の1つの実施例の簡略的なブロック図であり、無線通信ネットワーク10は、1つ以上の処理回路16を含む受信機システム14を有する基地局12を含む。基地局12は、1つ以上の基地局アンテナとアンテナ要素17との内の少なくともいずれかを含むか、またはそれらと関係している。基地局12はさらに、基地局12を1つ以上の他のネットワークエンティティのインタフェースとなり、通信呼処理などを実行するのに適切な付加処理/インタフェース回路18を備える。無線通信ネットワーク10は、非限定的な例として、符号分割多元接続(CDMA)ネットワーク、例えば、広帯域CDMAネットワークを備え、基地局12はそれに応じてCDMA基地局を含む。] 図2
[0026] この議論と密接に関係して、基地局12はサービスカバレッジ、例えば、無線信号カバレッジを、1つ以上のサービス領域、例えばセルまたはセクタ(明確には図示していない)にわたって提供する。基地局12はアップリンクで複合の受信信号を受信し、複合の受信信号には基地局12によりサポートされている複数のユーザ20からの個々のアップリンク信号を含む。ユーザは個々の移動局22−1、移動局22−2、……、移動局22−Nにより表わされていて、各移動局は基地局12で受信される複合信号内の注目信号を表わす個々のアップリンク信号を送信する。基地局12で受信される複合信号はまた、様々な干渉源24からの干渉、例えば、ネットワーク10の他のセル内のユーザからのアップリンク信号などを含む。]
[0027] 受信機システム14は、各注目信号から送信されたデータの復元のための信号の復調および復号化を支援して、例えば、チャネル補償と干渉抑圧のために、受信した複合信号から個々の注目信号を復元しそして処理するように構成される。(各注目信号に対する)合成重みの生成はそのような処理の1つの態様であり、そのような処理では合成重みは、例えば、受信機システム14のG−RakeまたはCEの実施形における線形等化で用いられる。信号品質推定はそのような処理の別の態様である。]
[0028] 都合良いことに、受信機システム14は、少なくとも共用の相関推定値を使用しても、容認できない信号処理性能をもたらすとは予期されない場合に、合成重みおよび信号品質の算出のために共用の相関推定値を用いることにより効率的な計算ができるように構成される。例えば、1つ以上の実施例では、受信機システム14の1つ以上の処理回路16は、受信した複合信号に含まれる注目信号を処理するための合成重みを、注目信号を第1のグループと第2のグループにグループ分けすることにより決定するように構成される。1つ以上の処理回路16は、第1のグループ内の各注目信号に対する合成重みを非共用の相関推定値の関数として算出し、第2のグループ内の各注目信号に対する合成重みを共用の相関推定値の関数として算出する。信号品質は合成重みから、或は、直接相関推定値から推定できる。]
[0029] おおざっばに言えば、1つ以上の処理回路16は、ハードウェア、ソフトウェア、またはそれらの任意の組み合わせを有している。少なくとも1つの実施例では、処理回路16は少なくとも1つの専用マイクロプロセッサ回路または汎用マイクロプロセッサ回路を備えている。ここで、マイクロプロセッサ回路という用語は、DSP型のプロセッサを包含する。そのような実施例では、1つ以上の処理回路16の上述の動作構成は、例えば、基地局12のメモリ/記憶デバイスに上述した処理に対応するプログラム命令を含むコンピュータプログラムを供給することにより得られるかもしれない。勿論、当然のことながら、専用ハードウェアに基づく処理要素を用いて信号処理の少なくとも一部を実施することが利点がある場合がある。]
[0030] いずれの場合でも、図3は1つ以上の処理回路16により実装される機能回路の1つの実施例を図示している。図示された機能回路は、注目信号を第1のグループと第2のグループにグループ分けする働きをするグルーピング機能30、注目信号に対する合成重みを計算するよう動作する合成重み機能32、必要に応じて共用の相関推定値と非共用の相関推定値を決定するよう動作する相関推定機能34、各注目信号の処理パス構成要素を対応する合成重みで合成するよう動作する合成機能36、信号品質推定値を決定するよう動作する信号品質推定機能39、及び、付加信号処理機能38を含んでいる。付加信号処理機能38は注目信号の合成バージョンで動作するように、例えば、G−RakeまたはCEの処理回路、復号回路などを含む。] 図3
[0031] 図4は、上述した機能回路構成により、その構成の変形により実施できる方法の実施例を図示している。図示された処理は、特に断りのない限り、処理工程の限定的な実施順序を定義するものであると解釈されるべきではないし、図示された処理が離散時間間隔にわたって行われるスタンドアロン型の処理を表わしているとは必ずしも解釈されるべきではない。確かに、図示された処理の少なくとも一部の態様は、多数の一連のサポートする基地局機能の一部として実行されても良いし、図示された処理の各部は他のものよりも頻繁に実行されるかもしれない。] 図4
[0032] 処理は、基地局の受信した複合信号を第1のグループと第2のグループにグループ分けする工程(ブロック100)から“始まる”。1つの実施例では、受信機システム14は、各注目信号のデータ速度に関連する判断基準を評価することに基づいて、各注目信号を第1のグループか第2のグループかのいずれかに配置することにより、注目信号を第1のグループと第2のグループにグループ分けするように構成される。例えば、図5は、受信機システム14がデータ速度または受信信号電力の閾値40を定義する情報を記憶しても良いことを例示しており、閾値40は固定であるかまたは動的に(例えば、基地局全体の負荷、処理リソースの利用可能性などにより)変えられる。例えば、割り当てられたまたは実際の送信データ速度が閾値40を上回る注目信号は、第1のグループ(グループ1)に入れられ、他の注目信号は第2のグループ(グループ2)に入れられる。] 図5
[0033] 同様に、受信機システム14は、1つ以上の他の実施例で、注目信号の受信信号電力を評価することに基づいて、各注目信号を第1のグループか第2のグループかのいずれかに入れることにより、注目信号を第1のグループと第2のグループにグループ分けするように構成される。このようにして、閾値40は受信信号電力の観点から定義される場合がある。かかる定義を用いて、閾値40を上回る(受信機システム14または基地局12内の他のエンティティにより測定される)受信信号電力を有する注目信号は、グループ1に入れられ、他の注目信号はグループ2に入れられる。]
[0034] なお、注目信号のうちの高速なものは通常、低速度のものより高電力で送信され、それ以外のことはすべて等しい。従って、“データ速度の判断基準”という用語は、広い構成が与えられるべきであり、明示的なデータ速度の判断基準、或は、例えば、測定した受信信号電力、測定した受信信号品質、各注目信号がサポートしているサービスタイプの識別などの推論的な判断基準を示すことができる。]
[0035] 勿論、グループ1の注目信号に対する非共用の相関推定値を計算することは潜在的に、共用の相関推定値を使用するときよりも多くの処理リソースを消費する。従って、図6は、受信機システム14がランキング機能42を含む実施例を図示しており、ランキング機能42は、データに関連する判断基準(速度、電力、SNRのような信号品質、或は、他のパラメータ)により、受信した複合信号内の注目信号をランク付けする。かかるランキングを用いて、グルーピング機能30は論理的に、注目信号をランク順(最高位ランクが最初)にグループ1に入れる。] 図6
[0036] 非共用の相関推定のためにグループ1に入れられるランク付けされた注目信号の数は、例えば、ソースモニタ機能44を用いて管理できる。モニタ機能44は処理リソースのその時点の配分を見守るように構成でき、その時点の配分は論理的または物理的なハードウェア、例えば、Rakeフィンガの利用率により測定されるか、または計算負荷などで測定されるかのいずれかである。同様の意味としては、モニタ機能44は配分可能なリソースのその時点の留保分を見守ることができる。いずれかのアプローチで、リソースモニタ機能44は、処理リソースの利用可能性が注目信号のグループへの割り当てを認める場合を、グルーピング機能30に示すように構成できる。従って、1つのまたはごく少数の大量にリソースを消費する注目信号が所与の時間にグループ1に存在するが、しかし後に、リソースを大量に消費しない多数の一連の注目信号がグループ1に入れられても良い。]
[0037] 評価とグルーピングはすばやく、例えば、広帯域CDMA(WCDMA)システムでは送信間隔ごとに行われると良い。その代わりに、基本送信間隔の複数倍で、または原則として必要に応じて行われても良い。例えば、グルーピング配置は新しい注目信号がアクティブになるにつれて生じる。またなお、一部のサービスタイプ、例えば、IP電話(VoIP)は、少なくとも高品質のマルチメディア同報/ストリーミングサービスに比べて、定義により比較的低速のアプリケーションである。そのようなものとして、各注目信号によりサポートされる(複数の)サービスタイプが考えられる場合、1つ以上の注目信号は、それらのサービスタイプの関数として当初はグループ1またはグループ2に入れられる場合があり、グルーピング配置は、それらのサービスタイプが変化しなければ、または異常な信号条件(例えば予期しない高電力)が発生しなければ、再考される必要はない。]
[0038] かかる考えを持って図4に戻ると、その場合、当然のことながら、図4のすべてが普通の割合で反復処理構造において繰り返されて良いが、少なくともブロック100は、よりゆっくりか、原則として必要に応じてかの内の少なくともいずれかで実行されると良い。それでも、図4の処理には、第1のグループ(グループ1)内の各注目信号に対する合成重みを、非共用の相関推定値を用いて推定すること(ブロック102)を含む。通常、このブロックの処理は、所望の合成重み更新速度をサポートする必要がある程度にすばやく繰り返される。同様に、合成重み更新の割合は、所望の白色化(有色干渉抑制)およびチャネル補償特性を提供するのに十分速くなければならない。そのようなものとして、ブロック102は、例えば、基地局の注目信号に関するアップリンク処理に関連する基本送信間隔の割合で繰り返されると良い。] 図4
[0039] 1つ以上の実施例では、受信機システム14は、第1のグループ内の各注目信号に対する合成重みを、第1のグループ内の各注目信号から信号固有の相関推定値を導出することにより計算するように構成され、第1のグループ内の各注目信号に対する合成重みを、対応する信号固有の相関推定値から計算するように構成される。例えば、少なくとも1つの実施例では、受信機システム14は、第1のグループ内の各注目信号から逆拡散値を得て、逆拡散値から信号劣化要因の相関を推定することにより、第1のグループ内の各注目信号から信号固有の相関推定値を導出するように構成される。1つのそのような実施例では、受信機システム14は、注目信号の1つ以上の未使用チャネライゼーション符号に対応する逆拡散値を得ることにより、第1のグループ内の各注目信号から逆拡散値を得るように構成される。]
[0040] 少なくともCDMA実施例に対して、個々の注目信号は受信した複合信号から、受信した複合信号をユーザ固有の符号、例えば、各移動局22−x(ここで、“x”は移動局22の任意の1つを表わす)に固有であるスクランブリング符号または他の長符号と相関を取ることにより、復元できるということが思い起こされるであろう。さらに、各注目信号は、例えば、一連のWalsh符号または他の直交/準直交拡散コードを用いてチャネライズされる。移動局22−xが定義された符号のすべてによって送信されない限り、基地局12の受信機システム14は、移動局22−xの1つ以上の未使用符号によって移動局22−xからの注目信号を逆拡散でき、信号固有の信号劣化要因相関推定値を得るのにそれらの逆拡散値を用いることができる。この文脈における“信号劣化要因”には通常、雑音に加えて干渉を含む。]
[0041] 別の実施例では、受信機システム14はいわゆる“パラメトリック”G−Rake受信機アーキテクチャを実現し、第1のグループ内の各注目信号に対する信号固有の相関をパラメトリックに推定する。(パラメトリックG−Rakeでは、信号劣化要因相関はモデル化され、そのモデルは、最小自乗または他の適合処理によって、注目信号から取られる大まかな信号劣化要因の相関測定値に適合される)。さらに別の実施例では、受信機システム14は、第1のグループ内の各注目信号に対する信号固有の相関推定値を、逆拡散パイロット値またはトラフィック・データシンボルの逆拡散データ値を用いて計算する。従って、第1のグループ内の各信号に対する信号固有の相関の計算は、そのような各信号に対する個別の信号劣化要因相関推定値を、そのような各信号の未使用符号によって得られる逆拡散値から算出することに基づくのが好ましいかもしれないが、当業者であれば、ここで提示した教示がかかるアプローチに限定されないということを認識するであろう。]
[0042] 図4の処理にはさらに、第2のグループ(グループ2)内の各注目信号に対する合成重みを推定すること(ブロック104)を含み、所望の特定の信号処理によって、処理は算出された合成重みに基づいて信号合成を実行する処理(ブロック106)を続けても良い。例えば、各注目信号に対して算出された合成重みは、線形等化受信機システムで第1のグループと第2のグループ内の各注目信号のマルチパス構成要素を合成するために用いられても良い。] 図4
[0043] 注目信号の第1のグループに関する相関推定に対する上記説明では、受信機システム14は各注目信号に対する非共用の相関推定値を、当該注目信号から、例えば、注目信号のスクランブリング符号を用いて導出した。その一方、1つ以上の実施例では、受信機システム14は受信した複合信号から共用の相関推定値を導出するように構成される。少なくとも1つの実施例では、受信機システム14は、第2のグループ内の注目信号に関連する処理遅延差に対応する受信した複合信号から一連の相関推定値を導出することに基づいて、第2のグループ内の各注目信号に対する合成重みを、共用の相関推定値の関数として計算するように構成される。かかるアプローチを用いて、第2のグループ内の各信号に対して、受信機システム14は、注目信号に特に対応するそれらの相関推定値を、一連の相関推定値から抽出するように構成される。]
[0044] ここで、“特に対応する”とは、共用の相関推定値のプールから抽出された相関推定値が第2のグループ内の所与の注目信号に完全にユニークであるということを示唆してはいない。その代わり、第2のグループ内の注目信号に対して生成された共用の相関推定値のプールが、第2のグループ内の注目信号に集合的に関連する、処理遅延差と、受信アンテナ差と、おそらくは受信信号の標本位相との内の少なくとも1つに対する値を含むので、かかる言い回しが用いられる。このようにして、第2のグループ内の所与の注目信号に特に対応する相関推定値を共用のプールから選択することは、例えば、所与の注目信号の特定の処理遅延差と、受信アンテナ差と、おそらくは信号の標本位相に対応するそれらの相関推定値を選択することを含む。]
[0045] 図示した詳細の説明を続けると、図7はG−Rake機能52のセット50を図示しており、各G−Rake機能52は受信した複合信号に含まれる所与の注目信号を処理するのに使用できる。各G−Rake機能52は、1つ以上の選択された符号のチャネルを注目信号から逆拡散できるようにする複数のRakeフィンガ54(相関器)を含む。各Rakeフィンガは、フィンガ信号(注目信号から得られる逆拡散値)を出力し、各フィンガ信号は、注目信号に対して決定された合成重みの対応するベクトルwからの合成重みのうちの1つ(w1,w2,……,wm)により重み付けされる。合成機能56は、重み付けされたフィンガ信号を合成し、更なる処理(例えば、送信された信号を復元するために復号する)のために、合成信号を生成する。] 図7
[0046] 第1のグループ内の各注目信号に対して、合成重みは非共用の、信号固有の相関推定値を用いて計算される。しかしながら、第2のグループ内の各注目信号に対しては、合成重みは共用の相関推定値を用いて計算される。G−Rakeの例に対して、共用の相関推定値は、Rakeフィンガ54間の遅延差とアンテナ差に対応する(ある標本位相に対する)遅延差との内の少なくともいずれかの、受信した複合信号の標本間の相関を決定することにより計算できる。従って、最初の注目信号に対する遅延差が部分的にまたは全体的に1つ以上の他の注目信号に対する遅延差と同じである程度まで、それらの遅延差に対して計算された相関推定値は、対応するG−Rake機能52同士で共用されると良い。]
[0047] そのようにして、(複数の)処理回路16は、第2のグループ内の注目信号を処理するのに用いられる各G−Rake機能52のRakeフィンガ遅延間の遅延差のすべてをカバーする共用の相関推定値のプールを生成するように構成できる。所与の遅延差が2つ以上の注目信号に適用できる程度にまで、所与の遅延差に対して決定された相関推定値は、それらの注目信号のG−Rake機能52同士で共用できる。広く言えば、共用の相関推定値のプールは、第2のグループ内の注目信号を処理するために用いられるRake機能52の集合全体により表わされるユニークな遅延差のすべてに対する相関推定値を含む。]
[0048] 図8は、受信した複合信号に含まれる注目信号を処理するための同等な構成を図示しているが、上記のG−Rake受信機アーキテクチャではなくCE受信機アーキテクチャに基づく構成を図示している。この実施例における受信機システム14はCE機能62のセット60を含み、各CE機能62は所与の注目信号を処理するのに使用できる。各CE機能62は、直列の遅延レジスタ64と合成回路66と相関器68とを含む。遅延レジスタ64は、注目信号の標本が選択された処理遅延で取られ、注目信号に対して決定された合成重みの対応するベクトルwからの合成重み(w1,w2,……,wm)に従って重み付け可能なように、各遅延ステージでの出力タップを提供する。この場合も、それらの合成重みは、第2のグループ内の注目信号に対しては共用の相関推定値から、そして第1のグループ内の注目信号に対しては非共用の相関推定値から計算される。] 図8
[0049] G−Rakeで実施されるフィンガ遅延差と同じように、共用の相関推定値は各CE機能62のフィルタ・タップ遅延差に対して計算可能であるということが分かる。即ち、各注目信号に対して決定されるデジタル・フィルタリングは、遅延レジスタ64内で遅延ステージの部分集合からのタップ出力の選択に影響し、第2のグループ内の2つ以上の注目信号が同じタップ遅延差の少なくとも一部を共用する場合があり、2つ以上の注目信号がそれらの共用されるタップ遅延差に対応する相関推定値を共用できるということを意味する。]
[0050] 図6と図7とを考慮に入れると、当然のことながら、ここでの教示は、(共用の相関推定に対する根拠として用いられる)処理遅延が、第2のグループ内の注目信号のマルチパス処理に対するRake受信機フィンガ遅延を備えることができ、または等価的に第2のグループ内の注目信号のマルチパス処理に対するチップ等化フィルタ・タップ遅延を備えることができる方法を提供する。さらに、当然のことながら、受信機システムの1つ以上の処理回路16は、1つ以上の実施例で、受信した複合信号に含まれる注目信号を処理するために動的に割り当てできるし、そうでなければ配分できるハードウェアとソフトウェアとの内の少なくともいずれかのリソースを含む。かかる構成を用いるなら、特定の処理リソースが各注目信号に割り当てられるG−RakeまたはCEの処理要素のプールが、利用可能であるかもしれない。] 図6 図7
[0051] 従って、受信機システム14は、例えば、受信した複合信号から第2のグループ内の注目信号に関連する処理遅延差に対応する一連の相関推定値を導出することと、第2のグループ内の注目信号に対して、一連の相関推定値から注目信号の処理遅延差に特に対応するそれらの相関推定値を抽出することとに基づいて、第2のグループ内の各注目信号に対する合成重みを、共用の相関推定値の関数として計算するように構成できる。即ち、少なくとも1つの実施例において、1つ以上の処理回路16内の制御機能または他の処理要素は、第2のグループ内の各注目信号に対して、共用の相関推定値から相関推定値の適切な部分集合を選択する。ここで、共用の相関推定値のプールは、第2のグループ内の注目信号を処理するのに必要なすべてのユニークな遅延差を総て集めることを含む。]
[0052] 少なくとも1つのそのような実施例では、受信機システム14は、第2のグループ内の注目信号に対する処理遅延とアンテナ差との内の少なくともいずれかのセットに対応する遅延差で受信した複合信号から得られるデータ標本相関のセットとして、共用の相関推定値を保持するように構成される。このような状況において、第2のグループ内の注目信号に対する処理遅延とアンテナ差との内の少なくともいずれかのセットに対応する遅延差で受信した複合信号から得られるデータ標本相関のセットとして、共用の相関推定値を保持することは、第2のグループ内の注目信号の変動するマルチパス特性を反映するために、そして、第2のグループに追加され、そして第2のグループから除外される注目信号を反映するために、データ標本相関のセットを更新することを含む。]
[0053] 図9は、受信機システム14の1つ以上の実施例で、1つ以上の処理回路16内に実装される処理機能(即ち、ハードウェアとソフトウェアとの内の少なくともいずれかに基づいた回路)を図示している。処理回路16は、共用の相関推定値のプールを生成/保持することに関するものである。図示された機能は、注目信号のすべてを処理する場合があり、または複数の注目信号を並行して同じ処理をするために、必要に応じて機能的に二重化されても良い。任意の所与の注目信号に適用されるように、図示された機能は、パス探索機能72、電力遅延プロファイル(PDP)機能70、処理遅延機能74(例えば、フィンガ/タップ配置プロセッサ)、およびチャネル推定機能76を含む。これらの機能は、図3で導入した合成重み機能32と相関推定機能34とをもつ環境において示されている。] 図3 図9
[0054] 各注目信号に対して、PDP機能70は、注目信号に対する電力/遅延プロファイル(PDP)を生成するために受信信号を用いる。パス探索機能72は、例えば、定義されたタイミング・グリッドによってPDPにおける相関ピークを検出することにより、マルチパス構成要素を識別する。同様に、処理遅延機能74は、いずれの処理遅延が注目信号のマルチパス処理に適切であるかを−例えば、いずれのCEフィルタ・タップ、またはいずれのG−Rakeフィンガ遅延配置を用いるべきかを決定する。相関推定機能34は、例えば、識別された処理遅延で取られた受信複合信号標本を用いて相関推定値を計算し、その結果、それらの遅延間の差に対する標本間相関推定値を生成する。]
[0055] とりわけ、相関推定機能34は、特定の注目信号に対して識別された遅延差のいずれかが、第2のグループ内の他の注目信号と共用されるかどうかを認識する制御要素を含むかまたはその制御要素に関係するかもしれず、その結果、それらの遅延差に対して既に計算されている(共用する)相関推定値の再使用を選んで、それらの遅延差に対する相関推定処理を省略できる。注目信号に対して計算された任意の新しい相関推定値は、それらがまた共用できるように、共用の相関推定値のプールに入れられても良い。いずれの場合でも、合成重み機能32は、注目信号を処理するための合成重みを計算するために(通常各注目信号にユニークである)適切な相関推定値と対応するチャネル推定値を使用する。]
[0056] 上記のアプローチは、第2のグループ内の注目信号により全体として表わされるユニークな遅延差をカバーするために共用の相関推定値の動的な計算を含むが、ここでの教示は、処理負荷のさらなる低減を提供する付加的な実施例も意図するものである。特に、図10は処理遅延グリッドを図示しており、その処理遅延グリッドは、例えば、所定の一連の容認されたRakeフィンガ配置またはCEフィルタ・タップを表わす。] 図10
[0057] この所定のそして拘束された一連の容認された処理遅延を用いて、受信機システム14は、ありうる遅延差の全域に対応する計算済みの相関推定値を用いて構成できる。図11は、受信機システム14がメモリ80または他の記憶デバイスを含むかまたはこれと関係していることを図示しており、メモリ80または他の記憶デバイスは、図10の定義された配置グリッドに適用できるありうる遅延差のすべてを表わす計算済みの相関推定値を含んでいるデータ構造82(表、リストなど)を記憶する。] 図10 図11
[0058] 勿論、共用の相関推定がオンザフライ(on-the-fly)の値か或は計算済みの値を表わすかどうかに係わらず、ここでの教示は、共用の相関推定値がある一部の注目信号に対する所望の信号処理性能を生じさせない場合があるという洞察を反映している。非常に高速の注目信号(“ユーザ”)に対して、所望の信号処理性能を得るために、非共用で信号固有の相関推定値を用いる必要があるかもしれない。特に、そのような各注目信号に対する非共用の相関推定値を未使用の(チャネル)符号を用いて計算し、当該注目信号に対する合成重みを導出するのが好ましいかもしれない。]
[0059] 例えば、図12は、所与の移動局22−xからの定義されたWCDMAアップリンク・データチャネルを復号する基地局に対するBER性能を図示しており、未使用の符号を用いて信号に対する信号劣化要因相関を推定する実際のG−Rake受信機の性能を、完全な信号劣化要因相関の知識を有する理想的なG−Rake受信機の性能と比較している。比較的少数の未使用符号から決定された信号劣化要因相関は、理想的な受信機の性能を近似するのに十分であることが分かる。] 図12
[0060] さらに、図13と図14は、G−Rakeが未使用の符号相関(非共用、信号固有)から合成重みを決定するか、または受信複合信号標本相関(共用、固有でない)から合成重みを決定するかどうかに係わらず、良好な信号処理特性が低速の注目信号に対して得ることができることを図示している。従って、音声アプリケーションと他の低速アプリケーションとの内の少なくともいずれかに対して、受信機システム14は、ここで教示しているように共用の相関を用いることにより、自身の処理を低減/簡素化できる。] 図13 図14
[0061] それに応じて、図15は受信した複合信号に含まれる複数の注目信号を処理する方法の1つのG−Rakeに基づいた実施例を図示している。当業者であれば、図4に関して説明したような処理の制限/変形、ループ制御などがここで適用されることを認識するであろう。] 図15 図4
[0062] かかることを考慮して、図示された処理は、受信した複合信号に含まれる所与の注目信号が評価されていることを仮定して始まる。そのようなものとして、共用する判断基準は、注目信号に対して計算される(ブロック110)。前述のように、共用する判断基準は、データ速度関連の判断基準として定義される場合がある。例えば、共用する判断基準は、図5に示したような、データ速度または受信信号電力の閾値として定義されても良い。共用する判断基準はまた、図6に示したような、基地局12でのその時点の処理リソースの利用率を考慮するかもしれない。当然のことながら、同じ共用する判断基準が各注目信号に対して評価でき、または共用する判断基準が注目信号の少なくとも一部に対して異なるように計算される。例えば、注目信号は非共用の相関推定のために第1のグループに論理的に追加されるので、共用する判断基準は別の注目信号を第1のグループに追加するために、閾値を上げるように調整される場合がある。] 図5 図6
[0063] 処理は、注目信号に対して共用する判断基準を評価すること(ブロック112)に続く。共用する判断基準が、共用の相関推定値を用いることが注目信号には適切でないことを示すと、処理は、非共用の相関推定値の計算を、例えば、ユーザ固有の信号劣化要因共分散行列Ruの計算(ブロック114)とユーザ特有の相関推定値に基づいたG−Rake合成重みの決定(ブロック116)に続く。]
[0064] 逆に、共用する判断基準が、共用の相関推定値を用いることが注目信号には適切であることを示すと、処理はブロック112から注目信号に対する共用の相関推定値の計算(ブロック118)に続く。この計算は、例えば、共用の相関推定値の適切な部分集合を共用の相関推定値のプールから抽出することを含む。即ち、ブロック118は、注目信号に対応するG−Rakeフィンガ遅延差に基づいて注目信号に対するRdを形成することを含んでも良い。]
[0065] このようにして、ここで提案している教示に従えば、基地局12の1つ以上の実施例は、所与の注目ユーザに対するG−Rake合成重みを決定するのにユーザ固有の相関かまたは共用の相関が用いられるかどうかを決定するために、共用する判断基準を用いる。非限定的な例として、共用する判断基準は、注目信号に対して、送信速度、受信電力、または信号対干渉雑音比(SINR)で良い。ユーザ固有の相関は、例えば、注目ユーザの観点から未使用の符号を用いることにより推定される信号劣化要因相関、または、パラメトリック信号劣化要因またはデータの共分散行列のような他のユーザ固有の相関で良い。共用の相関は、例えば、受信信号標本相関で良い。例えば、未使用符号の逆拡散値は、高速ユーザのG−Rake受信機に対する合成重みを導出するのに用いられる一方、中速から低速のユーザに対しては、合成重みは共用の受信信号標本相関を用いて導出される。]
[0066] 図16は、受信機システム14のプロビジョニングのためにハードウェアとソフトウェアとの内の少なくともいずれかを用いる上記の例に従って、受信機システム14で実施される基地局受信機アーキテクチャの別の実施例を図示している。2人のユーザ(ユーザ1およびユーザ2)に対して、逆拡散機能84−1および逆拡散機能84−2が未使用の符号から逆拡散値を得るのに用いられたことが分かり、2人のユーザに対しては非共用の相関推定値が用いられている。それに応じて、2つの信号劣化要因相関推定機能86−1および信号劣化要因相関推定機能86−2は、信号劣化要因共分散行列Ru,user1およびRu,user2の形で、ユーザ固有の相関推定値を決定するのにユーザ固有の逆拡散値を用いる。同様に、G−Rake処理機能88−1およびG−Rake処理機能88−2はそれぞれ、ユーザ1の注目信号およびユーザ2の注目信号のG−Rake合成を、Ru,user1とRu,user2から決定される合成重みwuser1とwuser2を用いて行う。] 図16
[0067] 3人の他のユーザ、ユーザ3、ユーザ4、及び、ユーザ5に対しては、共用の相関推定値を用いることが適切である。このようにして、相関推定機能90は、ユーザ3、ユーザ4、及び、ユーザ5に対して注目信号のG−Rake処理に適用できる処理遅延差に対する共用の相関推定値を(必要に応じて)決定する。例えば、相関推定機能90は、ユーザ3からユーザ5までに関して注目処理遅延に対して受信した複合信号から取られたデータ標本間の標本間相関を決定する。同様に、受信機システム14は、ユーザ3、ユーザ4、及び、ユーザ5の各々に対して、それぞれ割り当てられたG−Rake処理機能88−3、G−Rake処理機能88−4、及び、G−Rake処理機能88−5において、G−Rakeフィンガ信号を合成するための合成重みwuser3、wu,user4、及び、wuser5を計算する。]
[0068] さらに詳細には、ユーザiからの注目信号のG−Rake処理に対して、ユーザiの注目信号は非共用の相関推定値から決定される合成重みを用いて合成されることになり、yik(m)を第mシンボル間隔(例えば、受信したWCDMAに基づく注目のアップリンク信号において定義されたシンボル間隔)中の第iユーザの第k未使用符号からの逆拡散値とする。なお、未使用符号に対する拡散率は任意に選択できる。またなお、yik(m)は複数の受信アンテナからの逆拡散値を含む場合がある。−例えば、図2で示した1つ以上の基地局受信アンテナ17を参照されたい。推定された信号劣化要因共分散行列は、

により得ることができ、ここで、Kは未使用符号の数であり、Mは用いられるシンボル周期の数である。推定された信号劣化要因共分散行列R^u(i)はそれから、ユーザiに対するG−Rake合成重みを定式化するのに用いられる。] 図2
[0069] (基地局の)アンテナ対iとj、および標本位相mに関して遅延差Δに対する受信標本相関は、

により計算できる。ここで、Tcはチップ間隔、Tsはサンプリング周期、Lは平滑化因子、rn(t)は第n基地局受信アンテナから時刻tで受信した複合信号である。遅延差は、第2のグループ(グループ2)内の注目信号を処理するのに用いられているすべてのG−Rake処理機能88−iのG−Rakeフィンガ間の遅延差すべてを含むであろうし、第2のグループは1つ以上の実施例で中速から低速までの注目信号のすべてを含む。第2のグループ内の各ユーザiに対する各G−Rake処理機能88−iはこのようにして、受信した複合信号の共用の標本相関のプールから適切な値を取るかそうでなければ選択することにより自身のデータ共分散行列R^d(i)を得ることができる。]
[0070] 前の例で検討したように、所与のユーザは、1つ以上の判断基準、例えば、速度、受信電力、SINRなどに基づいて高速信号または中低速の信号として分類される。この速度は、ユーザの実際の送信速度または基地局12により許可される速度である。]
[0071] 基地局12のCDMA実施形でG−Rake合成重みを決定するための代表的なフローチャートが図17に示されている。処理順序、ループなどの可能な変形に関して前述の制限は等しく図17に適用される。] 図17
[0072] かかることを考慮して、処理は、パス探索機能(ブロック122)、例えば、図9からのパス探索機能70を用いて注目信号のパス遅延を探す処理を伴って(ブロック120)で始まる。パス遅延はこの特定の注目信号の処理に対するG−Rakeフィンガ遅延を決定する(ブロック124)のに用いられる。それから、共用する判断基準が推定される。図示の例では、共用する判断基準は、信号の送信速度(許可されたまたは実際の)または基地局12での信号の受信電力である(ブロック126)。] 図9
[0073] 共用する判断基準はそれから、注目信号が高速ユーザであるかどうかを分類するための根拠として役目を果たす評価を用いて評価される(ブロック128)−高速ユーザは、信号速度、信号電力、および信号SNRのうちのいずれか1つ以上から評価されても良い。注目信号が高速ユーザのものであるとして分類されると、高速ユーザに対する未使用符号がそのユーザに対する信号劣化要因共分散行列を推定するのに用いられる(ブロック130)。同様に、高速ユーザ特有の信号劣化要因共分散行列が、そのユーザに対するG−Rake合成重みを決定する(ブロック132)のに用いられる。]
[0074] 他方、ユーザの注目信号が、どのような共用する判断基準が用いられても高速信号とは考えられないなら、受信機システム14は、注目信号に適用できるG−Rakeフィンガ遅延差がすべて、共用の相関推定値のプール内に示されているかどうかを調べる(ブロック134)。特に、この実施例では、注目信号に適用できる遅延差が、共用の相関推定値がまだ利用できない任意の新しい遅延差を表わしているかどうかを評価する。新しい遅延差でないと、処理は、プールから適切なデータ標本相関を抽出するか、またはそうでなければ選択することに基づいて、注目信号に対する相関推定値の定式化(ブロック136)に続く。これらのデータ標本相関は、注目信号に適用できるG−Rakeフィンガ遅延差に合致するように選択されるという意味で注目信号に固有であるが、これらのデータ標本相関は、1つ以上の同様な遅延差を有する任意の他の注目信号と共通に使用できるので、この議論の文脈では“共用されて”いると考えられる。]
[0075] 即ち、注目信号に対する合成重みを計算するのに使用される相関推定値は、注目信号に適用できるユーザ特有の遅延差および場合によりサンプリング位相に従って、共用の標本相関を読み取る(抽出する)ことにより得られる。とにかく、抽出されたデータ標本相関は、G−Rake処理のために注目信号に対する合成重みを計算する(ブロック132)のに用いられる。]
[0076] 他方、ブロック134に関して、注目信号に適用できる1つ以上の遅延差が共用の相関推定値のプールに示されていないと、処理は、それらの新しい遅延に対する受信信号標本相関で共用の相関推定値のプールを更新することを含む。このようにして、プールは、新しい遅延差が作用するようになるにつれて新しいデータ標本相関を追加することにより(そして、ユーザが除外され、加えられるにつれて、そして状態が変化するにつれて使われなくなるいずれのデータ標本相関をも削除することにより)、維持される。勿論、前述のように、共用の相関推定値のプールは、定義された処理遅延グリッドに対応する遅延差の全体を表わしている計算済みの値を有していても良い(例えば、図9および図10を参照)。] 図10 図9
[0077] ここで説明したこれらの変形例を用いるなら、当業者であれば、ここでの教示が、前述した説明に限定されず、そのような教示が図面に示されている実施例にも限定されないということを認識するであろう。広く言えば、ここでの教示は、受信した複合信号に含まれる注目信号を論理的に第1のグループまたは第2のグループに入れる。かかる配置は、信号に対して共用する判断基準を評価することにより促進される。この判断基準は、非共用の相関推定値から、または共用の相関推定値から信号合成を計算することの適切性または好ましさを示すものである。共用の相関推定値を用いることは、処理の複雑性を低減するが、例えば、高速の注目信号に対しては所望の処理性能を生じない場合がある。]
[0078] このことに関して、ここでの教示により、基地局受信機システムが、例えば、CDMA基地局内にハードウェアとソフトウェアとの内の少なくともいずれかにより実施される場合があって、他の注目信号に対して共用の相関推定値を使用することによって得られる信号処理の複雑性の低減を同時に十分引き出しながら、1つ以上の選択された注目信号で用いるために非共用の相関推定値の計算を提供できるようにする。そのようなものとして、本発明は前述の明細書及び添付図面により限定されるものではない。その代わり、本発明は以下の請求の範囲およびそれらの法的等価物によりのみ限定される。]
权利要求:

請求項1
受信複合信号に含まれる注目信号を処理するための合成重みを決定する方法であって、前記注目信号を第1のグループと第2のグループにグループ化する工程と、非共用の相関推定値の関数として前記第1のグループの各注目信号についての合成重みを計算する工程と、共用の相関推定値の関数として前記第2のグループの各注目信号についての合成重みを計算する工程とを有することを特徴とする方法。
請求項2
各注目信号についての合成重みを計算された前記合成重みに従って、線形等価受信機システム(14)では前記第1のグループと前記第2のグループにおける各注目信号のマルチパス要素を合成する工程をさらに有することを特徴とする請求項1に記載の方法。
請求項3
前記注目信号を第1のグループと第2のグループにグループ化する工程は、各注目信号の共用の判断基準を評価することに基づいて、各注目信号を前記第1のグループ或は前記第2のグループに入れる工程を含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
請求項4
前記各注目信号の共用の判断基準を評価することに基づいて、各注目信号を前記第1のグループ或は前記第2のグループに入れる工程は、各注目信号のデータ速度に関係する判断基準に基づいて、各注目信号を前記第1のグループ或は前記第2のグループに入れる工程を含むことを特徴とする請求項3に記載の方法。
請求項5
前記少なくとも1つの注目信号に対して計算された合成重みに従って、前記第1或は第2のグループにある少なくとも1つの注目信号の信号品質を評価する工程をさらに有することを特徴とする請求項1に記載の方法。
請求項6
前記非共用の相関推定値の関数として前記第1のグループの各注目信号についての合成重みを計算する工程は、前記第1のグループにある各注目信号から信号固有の相関推定値を導出する工程と、前記対応する信号固有の相関推定値から前記第1のグループにある各注目信号についての合成重みを計算する工程と含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
請求項7
前記第1のグループにある各注目信号から信号固有の相関推定値を導出する工程は、前記第1のグループにある各注目信号から逆拡散値を取得する工程と、前記逆拡散値から信号劣化要因の相関値を推定する工程とを含むことを特徴とする請求項6に記載の方法。
請求項8
前記第1のグループにある各注目信号から信号固有の相関推定値を導出する工程は、前記第1のグループにある各注目信号から逆拡散値を取得する工程と、前記注目信号の1つ以上の未使用チャネライゼーション符号に対応付けする工程と、前記逆拡散値から信号劣化要因の相関値を推定する工程とを含むことを特徴とする請求項6に記載の方法。
請求項9
前記共用の相関推定値の関数として前記第2のグループの各注目信号についての合成重みを計算する工程は、前記第2のグループにある前記注目信号に集合的に関係する、処理遅延差とアンテナ遅延差と標本位相との内の少なくとも1つに対応する前記受信複合信号から相関推定値のセットを導出する工程と、前記第2のグループの各信号に関して、前記注目信号に特に対応する相関推定値を前記相関推定値のセットから抽出する工程とを含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
請求項10
前記第2のグループにある前記注目信号についての処理遅延差のセットに対応する遅延差で前記受信複合信号から得られた信号標本相関のセットとして前記共用の相関推定値を維持する工程をさらに有することを特徴とする請求項1に記載の方法。
請求項11
前記第2のグループにある前記注目信号についての処理遅延差のセットに対応する遅延差で前記受信複合信号から得られた信号標本相関のセットとして前記共用の相関推定値を維持する工程は、前記第2のグループにある注目信号のマルチパス特性を変更することに反映し、注目信号を前記第2のフローチャートに追加したり、前記第2のグループから削除したりすることに反映するために、前記データ標本相関のセットを更新する工程を含むことを特徴とする請求項10に記載の方法。
請求項12
前記処理遅延は、前記第2のグループにある前記注目信号のマルチパス処理についてのRake受信機のフィンガ遅延を含むか、或は、これに相当するものとして、前記第2のグループにある前記注目信号のマルチパス処理についてのチップ等化フィルタタップ遅延を含むことを特徴とする請求項10に記載の方法。
請求項13
前記受信複合信号は、複数の(20)リモート無線送信機(22−1、22−2、22−N)から受信した複数の符号分割多元接続(CDMA)アップリンク信号の複合信号を含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
請求項14
無線通信ネットワークの基地局(12)で用いられる受信機システム(14)であって、前記受信機システム(14)は、受信複合信号に含まれる注目信号を処理するための合成重みを決定するよう構成された1つ以上の処理回路(16)を有し、前記注目信号を第1のグループと第2のグループにグループ化し、非共用の相関推定値の関数として前記第1のグループの各注目信号についての合成重みを計算し、共用の相関推定値の関数として前記第2のグループの各注目信号についての合成重みを計算することを特徴とする受信機システム。
請求項15
前記受信機システム(14)は、各注目信号について計算された合成重みに従って、前記第1のグループと前記第2のグループにおける各注目信号のマルチパス要素を合成するように構成された1つ以上の線形等化器(38,50,60)を含むことを特徴とする請求項14に記載の受信機システム。
請求項16
前記受信機システム(14)は、各注目信号の共用の判断基準を評価することに基づいて、各注目信号を前記第1のグループ或は前記第2のグループに入れることにより、前記注目信号を第1のグループと第2のグループにグループ化するよう構成されることを特徴とする請求項14に記載の受信機システム。
請求項17
前記共用の判断基準はデータ速度に関係する判断基準であり、前記受信機システム(14)は、各注目信号の前記データ速度に関係する判断基準を評価することに基づいて、各注目信号を前記第1のグループ或は前記第2のグループに入れることにより、前記注目信号を前記第1のグループと前記第2のグループにグループ化するよう構成されることを特徴とする請求項16に記載の受信機システム。
請求項18
前記受信機システム(14)は、前記少なくとも1つの注目信号に対して計算された合成重みに従って、前記第1或は第2のグループにある少なくとも1つの注目信号の信号品質を評価するよう構成されることを特徴とする請求項14に記載の受信機システム。
請求項19
前記受信機システム(14)は、前記第1のグループにある各注目信号から信号固有の相関推定値を導出することにより、前記第1のグループにある各注目信号についての合成重みを計算し、前記対応する信号固有の相関推定値から前記第1のグループにある各注目信号についての合成重みを計算するよう構成されることを特徴とする請求項14に記載の受信機システム。
請求項20
前記受信機システム(14)は、前記第1のグループにある各注目信号から逆拡散値を取得し、前記逆拡散値から信号劣化要因の相関値を推定することにより、前記第1のグループにある各注目信号から信号固有の相関推定値を導出するよう構成されることを特徴とする請求項19に記載の受信機システム。
請求項21
前記受信機システム(14)は、前記注目信号の1つ以上の未使用チャネライゼーション符号に対応する逆拡散値を取得することにより、前記第1のグループにある各注目信号から前記逆拡散値を取得するよう構成されることを特徴とする請求項20に記載の受信機システム。
請求項22
前記受信機システム(14)は、前記第2のグループにある前記注目信号に集合的に関係する、処理遅延差とアンテナ遅延差と標本位相との内の少なくとも1つに対応する前記受信複合信号から相関推定値のセットを導出し、前記注目信号に特に対応する相関推定値を前記相関推定値のセットから抽出することにより、前記共用の相関推定値の関数として前記第2のグループの各注目信号についての合成重みを計算するよう構成されることを特徴とする請求項14に記載の受信機システム。
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